不動産のプロフェッショナルであり、「土地と人を見つけることが得意」という宮下真嗣さん。
地方が抱える課題を解決したいと独立し、濱忠弘さんとビジネスパートナーになったという前回の話に続き、今回はプロジェクトの立ち上げから現状まで宮下さんに聞きました。
耕作放棄地を再生し、食もエネルギーも地域で循環
ボーダレス・ジャパン代表の田口一成さんと宮下さんが出会ったのは、今からさかのぼること5年以上前。
友人の紹介で一緒にご飯を食べた田口さんについて、「なんて真っすぐな人なんだ!」という第一印象は今も変わらないといいます。釣りが好きという共通点から、濱さんも一緒に釣りに出かけるようになりました。
そんな中、田口さんが自然エネルギーの電力事業「ハチドリ電力」を立ち上げることになり、太陽光業界に詳しい濱さんと宮下さんと3人でワイワイ話をしました。
「社会やエネルギーに関する思いを語り合い、それぞれが関心のある人を紹介し合ったり情報を交換したりするようになりました。そこから、みらいのはたけプロジェクトの構想が湧いてきて、実現へと動き出したのです」
畑の上に木製架台の太陽光発電装置をつける、みらいのはたけプロジェクト。それは、宮下さんが独立時に掲げた「2040年に明るい社会を目指す」というビジョンや、「地方が抱えている問題を解決する」という志を後押しする一助となりそうです。
「地方では人口減少や高齢化が進み、空き地や空き家が増えています。かつて豊かな作物を育んでいた農地も今は担い手がいなくなり、荒れ果てた姿に…。そんな土地をよみがえらせて作物を育てつつ、同時に太陽光の自然エネルギーを生み出すことができれば、地域にやさしい循環が生まれます。耕作放棄地の再生と効率的なスマート農業によって、地方に活気が戻り、雇用が生まれる可能性もある。私たちのプロジェクトは、地方の暮らしを豊かにする一つの下支えとなり、地方創生にもつながると信じています」
プロジェクトの様子や思いを伝えるこのサイトを通じて、 「『面白そう』『詳しい話を聞きたい』『私も参加してみたい』といった反響をいただき、とてもうれしく思っています。これからも随時、最新情報をお届けしていきますので、ぜひサイトをチェックしてください」