社会起業家、不動産、農業、建築のプロフェッショナルが参画
地球にも人にも優しい、新しい形の農業システムの構築を目指す「みらいのはたけ」プロジェクト。耕作放棄地だった畑をよみがえらせて、その上に木製架台の太陽光発電用ソーラーパネルを設置し、畑の管理に使う電力を自然エネルギーで賄おうというチャレンジです。
このプロジェクトは前に紹介したように、太陽光発電業界で約20年の経験がある濱忠弘さんのアイデアをもとに誕生しました(記事:プロジェクトはなぜ生まれたの?)。
キーワードは、「農業」×「太陽光」×「木製架台」の3つ。
濱さんの志に賛同して集まってきた素晴らしいメンバーをご紹介しましょう。
まずは電力やビジネスに関するパートナー兼アドバイザーとして、前の記事でもご紹介したボーダレス・ジャパン代表の田口一成さん。2019年日経ビジネスで「世界を動かす日本人50」に選ばれ、テレビ番組「カンブリア宮殿」にも出演した、話題の社会起業家です。地球温暖化に強い危機感を抱き、2020年に「ハチドリ電力」を立ち上げて、自然エネルギーの普及に情熱を注いでいます。
次に、土地探しや地域への説明、行政とのやり取りなど調整役を一手に担うのは、宮下真嗣さん。不動産業界に長年身を置き、不動産の乱開発で空地や空家が増えることに違和感を持っており、新しい価値の創造に希望を見出しています。
農業の分野を実証するのは、宮崎県の新富町を拠点とする「みらい畑」の石川美里さん。同社はボーダレス・ジャパンのグループで、耕作放棄地を利用することで就農人口の減少に歯止めをかけるというビジョンをもとに活動を展開しています。
最後に、木製架台の構造やデザインを担当するのは、一級建築士の佐藤寛之さん。スタイリッシュでユニークな建築物を数多く手がけてきた彼の手腕によって、田園風景になじむ木製の太陽光発電の架台が完成するのか注目です。
なぜ様々な人が参画するのでしょうか?
地方創生が拡がる昨今。日本人が大切にしてきた農業や景観を守りながら、太陽光発電による電力を確保するには、様々な専門家が必要なようです。
他にも、多くの方々と手を携え、力を合わせることで、プロジェクトは動いています。明るい未来に向けて一歩踏み出したこの「みらいのはたけ」プロジェクトに、ぜひご期待ください。