太陽光発電っていつからあるの? vol.1

 今回の「みらいのはたけプロジェクト」の肝となる太陽光発電。今や全国の至る所で見かける太陽光発電所ですが、その歴史を知らない方は多いのではないでしょうか。太陽光発電は「いつ」「どのように」誕生し、普及していったのか。今回は2回に分けて、太陽光発電事業の歴史を紐解いていきたいと思います。

長崎県 平戸の灯台(出典:海上保安庁ホームページ)

 太陽光発電の誕生は、1958年。アメリカ海軍が人工衛星「ヴァンガード1」に搭載した太陽電池が、実用化の始まりだと言われています。そんな太陽光発電が日本にやってきたのは、8年後の1966年。離島に向けて明かりを照らすため、長崎県尾上島にある灯台に太陽光電池が設置されました。

 続いて住宅用に設置された太陽光発電のお話に移ります。読者の方の中には、現在自宅の屋根に設置している人もいるのではないでしょうか。住宅用の太陽光発電の始まりは、1992年です。当時三洋電機で太陽電池の研究開発に携わっていた桑野幸徳さんが、自ら開発した太陽電池を自宅の屋根に設置しました。そこから電力会社と接続し電力を売電する仕組みが日本にできました。

 今回の「みらいのはたけプロジェクト」にも、太陽光発電業界に長年携わり熟知しているプロフェッショナルが関わっています。それがプロジェクトの発起人でもある濱忠弘さん。彼が太陽光業界に参画することになったのは、太陽光の黎明期である2001年でした。

 「地方に本社がある、国産太陽電池メーカーに就職し、太陽光発電システム販売グループに配属されました。当時の太陽光発電は高価格で、現在の4~6倍の70~100万/kW程度(住宅に設置する太陽光発電)。価格に加えて今のように知名度もなかったのでなかなか販売できず…苦労しました。しかし実は当時シャープが世界で一番多く太陽電池を生産していたため、世界の中では最も安価にパネルを取得できる国だったのです」

 「太陽光で日本の右手に出る国はいない」。そう言われる程順調だった日本ですが、2005年、ドイツに「太陽光世界一」を奪われることになります。理由はドイツが開始した、太陽光発電システムで発電した電気を割高で買い取る「フィードインタリフ(通称Fit)」という制度。そこから、世界中の電池がヨーロッパに行くことになります。国内では物不足が続いたことから、日本のメーカー同士で在庫の取り合いをするという泥試合が何年も続きました。さらに国際社会からは、「sunset PV(日本の太陽光の夕暮れ)」と揶揄される始末。しかし2009年、再び日本の太陽光業界に復活の兆しが見えてきます。

 どのように日本は太陽光業界を立て直していったのか。次回は、日本の復活劇に迫ります。

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